投資の最適な現金比率の考え方

株式投資においてどこの市場のどのような商品を購入するというのはS&P500又は全米又は全世界に連動するETF又は投資信託で手数料が出来るだけ低いものというが最適解というのは多くの人に賛同していただけると思います。

そうなると、何を購入するよりも、全財産のうち、どれだけを株式に投資すべきか、つまりアセットアロケーションがとても重要になります。

そして、現在のような低金利の状況で資産が高額でなければ債券の必要性はあまりないので多くの人が「現金+株式」という形になりますので現金比率が一番大切になると思います。

生活防衛資金を現金に含めるか?

生活防衛資金の現金を現金比率の現金に入れるかどうかによって現金の比率も大きく変わります。生活防衛資金1,000万円が銀行預金、証券口座に1,000万円あり全額を有価証券に投資している場合、生活防衛資金を現金に入れたら50%、証券口座にある金額で考えたら0%と大きく変わります。証券口座の1,000万円のうち、500万円が有価証券、500万円が待機資金の場合でも、生活防衛資金を現金に入れると75%、証券口座にある金額で考えたら50%とかなり変わります。

私は現金比率というのは暴落時の下落クッションと買付資金の役割が重要だと考えていますので、生活防衛資金は現金比率に含めないで考えた方が良いと思っています。

当然ですが、生活防衛資金が毎月の生活費の半年分もない人はまず生活防衛資金を半年分貯めてから投資しましょう。

最適な現金比率の考え方

これは人によってリスク許容度や投資金額、考え方が異なりますので、万人に最適なものはありません。自分にとってベストの比率を探すしかありませんが、様々な考え方を検討していきましょう。

現金比率=年齢

これはよく一般的に言われているものですね。

30歳の人は30%、40歳の人は40%、50歳の人は50%、60歳の人は60%が現金比率の目安です。年齢を重ねるにつれて安全資産である現金比率を増やしてくというのはある程度合理性があると思います。

比率でなく金額で考える

比率(%)でなく、金額で考えるというのもあると思います。

例えば暴落時の買付用資金とし一定金額(500万円、1,000万円など)を置いておいて残りは全額投資します。

今は現役で仕事をしていてまだまだ退職するつもりもなく仕事も安定して円を稼げるのであれば、リスクを取ってリターンを取りに行く戦略としてありだと思います。

投資総額が増えると比率を変更する

例えば、1,000万円が半額になっても500万円の損には耐えられるけど、1億円が5,000万円になるのは耐えられないという人は多いと思います。

金額が少ない時は現金比率は低く積極的に投資をしてある程度資産が大きくなると現金比率を上げていくというのも当然の考え方でしょう。

現金に将来の入金額を反映させる(応用)

現金を今ある現金だけでなく将来入金出来るお金も現金として考える。

例えば毎月25万円入金を20年間見込める人は25万×12ヶ月×20年=6,000万円を現金(将来)として現金比率を計算するという考え方です。この場合、現金比率を50%にしたいと考えた場合、6,000万円まではフルインベストメントが可能で、それを超えた部分は現金と株式と1:1の割合で保有するという考え方です。1億の場合、株式8,000万円、現金2,000万円(+将来現金6,000万円)となります。

この考え方は少しややこしいですが、定期的な収入(キャッシュイン)がある場合は現金比率は低く、収入がないのであれば現金比率は高く持った方が良いという事を強引に計算式で考えたものですので、年齢だけでなく今後の収入も考慮して現金比率を考えたいというのが主目的です。

その他参考事例

GPIFは現金は基本的に保有していませんが、比較的安全な資産として債券を保有しています。国内債券25%、外国債券25%の債券50%を基本ポートフォリオとしています。国民の年金を運用している機関ですから比較的保守的な運用になるのも仕方ないでしょう。

GPIFの基本ポートフォリオの考え方は下記にリンクを貼っておきます。

https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

また、投資信託は、ファンドの資産のうち、約5%~15%程度を現金などの流動性の高い資産として保有しています。

それ以外にも相場が上がりすぎと思う時は現金比率を高めておきたいなどという事もありますので、現金比率を決めるとしてもある程度の幅を持たせた方がよいでしょう。

 

まとめ

色々な考え方がありますが、私の独断と偏見でいくつかのパターン分けをするとすれば下記のようになるかと思います。

現金比率の目安(生活防衛資金は別途ある場合)

金融資産 20~40代 50~60代 70代以上又は引退者
1,000万円以下 0% 10% 30%
~5千万円 20% 30% 40%
~1億円 30% 40% 50%
1億円以上 40% 50% 60%

保守的な人+5~10%、リスク許容度の高い人△5~10%、入金力の強い人△5~10%など各自で最適な現金比率を考えて下さい。

これはあくまで目安ですが、一番重要なことはその金融資産が半分の評価額になってもぐっすり寝れるかどうか、暴落に耐えられるメンタルがあるかどうかがのような気もしますので、暴落が怖い人はこれよりももう少し現金比率を高めたらよいと思います。

現金比率とは直接関係ないですが、5,000万円を超えたあたりから債券などもアセットアロケーションに入れるべきか検討すべきかもしれません。生活防衛資金が別にあって、さらに1,000万円を超える現金を無利息で遊ばしておくのももったいない気がします。しかし、2,000万円としても1%で20万円0.1%で2万円か…米国債は少しは選択肢になるかもしれませんが、国内債券は1億円を超えるくらいにならないと意味ないですね、現金で十分です。

このように考えると私の今の現金比率(30%)は少し高いのですが、今年はまだ下落が来ていませんので調整か暴落か分かりませんが下落が1度は来ると思いますのでこのまま現金比率はキープしたいと思います。