生命保険代理店をしている私が生命保険をほぼ否定しているという事実!

私は生命保険の代理店登録をしており、時々生命保険の提案を自分のクライアントに行っています。

無理強いはしないからか、私の営業トークが下手なのか理由はハッキリわかりませんがほとんど売れる事はありません。

正直言って生命保険はあまり好きではありませんので、生命保険も出来れば売りたくないのですし、代理店登録をやめようかと考えた事もあるのですが、やはり代理店登録は必要だと思い現在に至っています。

 

生命保険代理店をしている理由

他社のひどい保険や間違った保険を自分の顧客から排除するため

生命保険の営業すべてが悪いというわけではありませんが、次のような加入者のためにならない保険をよく見かけます。

①特約をメチャクチャ沢山つけてどの保険料がどの保障に対応しているのかサッパリわからない保険

②予定利率の高い保険を解約させて契約者に不利な内容の保険に加入させている(これを転換といいます)

③法人契約なのに経費になる保険でなくて積立型の保険に加入させている

④保障が必要以上に多すぎる

特に②の転換は本当に酷いものがあります。

最初は積立型と掛捨てとで積立型の比率が高い契約で20年後は積立金額が何百万円や何千万円貯まる予定だったのが、契約更新時に保険料が上がるからと積立部分を取崩して転換というのを繰り返し、最後は全額掛捨てで解約返戻金が全くなくなったというパターンは本当に契約者は理解した上で行っているのかと思います。

これらのほぼ損するような保険に自分の顧客に加入させたくありませんので、保険もこちらから定期的に提案しています。

保険の代理店をしているという事を知ってもらう事によって、事前に相談してもらう可能性が高まります。その保険のメリットだけでなくてデメリットも説明して、より良いものがあればこちらからも別の商品を提案します。

生命保険は私が不要と思っていても、必要と考える人もいます。それは間違いではなくて考え方の違いです。どうせ生命保険に加入するのであれば少しでもより良いものに加入していただきたいと考えています。

生命保険の知識を得るため

生命保険を販売するだけでなく、相談を受けた保険についてあれこれと説明するのですから、生命保険の知識は当然必要です。自分が提案する保険は内容を完全に理解しているものしか提案しません。

また、定期的に保険会社の営業と会いますので、新しい情報や改正事項などの情報が手に入ります。

手数料収入もあればうれしい

これが目的ですかと突っ込みを受けるかもしれませんが、やはり手数料収入もありがたいです。

ただ、この手数料はあくまで二次的なものですので、手数料を追い求めて加入者のためにならない保険を販売してしまうと信頼を無くして結局長期的には収入が減ると考えていますので、そのようにならないように気をつけたいと思っています。

他の生命保険会社からの代理店契約を断りやすい

生命保険の代理店登録は1社が原則で、2社以上の乗合登録をするためには生命保険募集人が2人以上必要です。従って、従業員に生命保険募集人の試験に合格してもらう必要があります。

生命保険の代理店登録しませんかといった話が時々あるのですが、1社で代理店登録をしていて従業員いないので乗合登録できないと言うと簡単に断ることができます。

 

生命保険代理店のデメリット

正直少し面倒

生命保険会社の営業が定期的に事務所に来所します。保険の勉強にはなるのですが、保険会社は販売するのが本業のため正直面倒だと感じる事も多いです。こちらは別に用事は無いので必要な時だけコンタクトを取れば十分なのですが、保険会社は代理店に少しでも保険を販売するために最低月に1回コンタクトを取ってきます。

私も出来るだけ保険も販売したいと思うのですが、本当に必要か保障が足りていないのであった方がいいかもと思えるところしか提案できません。保険料の負担は本当に大きいですので、支払い続ける事ができて保障が必要なところというのは意外と少ないものです。

辞めるのが難しい

保険は販売したら終わりではありません。自分が一度売った生命保険については基本的に最後まで責任があります。将来の解約が前提で加入している保険などは特に解約時期には注意する必要がありますが、代理店を辞めてしまうと解約返戻金がいつであれば幾らあるなどの問い合わせが出来なくなってしまいます。

まあ、そもそも一定期間保険を販売できなければ、生命保険会社から代理店契約を打ち切られる可能性がありますので続けたくても続けれないという事もあるかもしれませんが。

 

保険の本質と必要な保障

保険の本質は「皆で少しずつお金を出し合ってプールし、不幸にも事故に遭った人にそのお金を払い戻す仕組み」で、「少額の保険料で大きな損害に備える」が基本です。

起きる可能性が低いけれども、万が一保険事故が起きた場合の損害が大き過ぎるため貯蓄では対応できない、支払いが困難というものに対して保険会社に手数料を支払うのです。

保険は保険会社の経費や利益が大幅に保険料に上乗せせれているため、「全員の受取る保険金の合計金額<全員の支払う保険料の合計金額」のマイナスサムゲームです。

マイナスサムゲームとわかっていても、自動車保険は絶対に必要ですし、死亡保障も家族のいる人は必要な場合がほとんどです。

しかし、預貯金で対応できる医療保険やモバイル保険(携帯電話の補償サービス)などは本当に不要です。たまたま入っておいて良かったという事例はもちろんありますが、加入者全体で考えたらほとんどの人が損をしています。

保険でお金を貯める学資保険も個人年金保険や保険と名はついていますが、実質的には保険会社にバカ高い手数料を支払って運用してもらっている金融商品です。中途解約しようものならほとんど元本割れするにも関わらず年間の利回りは本当に低いです。

保険会社で働く人間の高い給料、代理店へ支払う手数料、それらを差し引いても残る保険会社が得る利益、これらの合計が保険料の何割も占めているという事を理解した上で、それでも必要と考える場合のみ保険に加入しましょう。

 

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学資保険や個人年金は生命保険料控除を受ける範囲程度の少額では選択肢に入るかもしれませんが、基本的には不要だと思います。

 

医療保険は本当に不要だと思います。

 

「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由 (青春新書プレイブックス)