私は日本株は個別株、米国株はインデックスファンドの一種であるETFという形で投資していますが、この先日本株の比率は下げて追加投資は米国株のETFを中心に行う予定です。
投資先は米国を中心とした世界全体です。
米国を中心としている理由は、米国は人口増加国、世界的な大企業が多い、投資家に積極的に利益を還元する、右肩上がりを歴史が証明しているなどです。
世界全体に投資する理由は、米国の衰退の可能性のリスクヘッジ、中国の台頭や新興国の成長を取り入れたい、国によって成長する国や衰退する国はあるが世界経済全体は成長し続けると確信しているなどの理由です。
世界経済が成長し続けるのは何となくそのような気がするのはわかるけれど、何をどのように投資したらよいのかわからないという人はインデックス投資を行いましょう。
難しい知識は必要ないですが、概要はちゃんと理解して自分の判断で投資しましょう。
インデックス投資とは
金融庁のウェブサイトでの用語集で次のように説明されています。
インデックス
特定のマーケットの動向を表す指標のこと。市場全体の動きを数値化した株価指数や債券指数、不動産投資信託市場の動きを数値化したもの等があります。
株価指数には東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄の株価を指数化したTOPIX(東証株価指数)や225銘柄から算出する日経平均株価、米国にはS&P500等の指数があります。J-REITについては東証REIT指数があります。
インデックス型(インデックス型ファンド)
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)等の指数をベンチマーク(基準となる指標)として、そのベンチマークに連動した運用成果を目指すファンド。ベンチマークに基づき運用を行うため、ファンドマネジャーによる銘柄の入れ替えの頻度が少なく、運用にかかわるコストがほかの投資信託に比べて低い、といった特徴があります。
もっと簡単にいうと市場全体に投資するのがインデックス投資です。
アクティブ投資とは
アクティブ投資(アクティブ運用)とは、投資のインデックスを上回ることを目標にファンドマネージャーが市場や個別銘柄の調査や分析を行って、その結果をもとに株式の購入や売買を行って運用します。
プロが運用するものですので、信託報酬は高いものが多いです。
信託報酬が高くないと運用会社や販売会社の利益が出ないためかわかりませんが、日本で販売されている投資信託の9割はアクティブ投資信託といわれています。
個人投資家が自分の判断で個別株の売買を行うのもアクティブ運用といえます。
インデックスとアクティブどちらがいいの?
インデックス投資とアクティブ投資を簡単な一覧表にしてみます。
インデックス投資(パッシブ) | アクティブ投資 | |
投資方針 | 特定の指数と連動したリターンを目指す | インデックス以上のリターンを目指す |
投資方法 | インデックスファンド(投資信託・ETF)の購入 | 個別銘柄やアクティブファンドの購入 |
ファンドの手数料 | 低い | 高い |
リターン | 選んだ指数と同じくらい | 選んだ商品次第で変わる |
メリット | 分散投資されているためリスクが低い
市場平均のリターンは最低限得ることができる 手間がかからない |
大きな利益を得る可能性がある
手間がかかるが面白い |
デメリット | 短期間で大きな利益を出すことは不可能
市場平均のリターンしか得ることができない 面白みがない |
市場平均に大きく劣る可能性がある
過去の歴史では多くのアクティブファンドがインデックスファンドにリターンで劣っている
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投資初心者の人は、プロが運用するアクティブファンドの方が成績が良いと思うかもしれませんが、過去の歴史ではインデックスファンドの方が圧倒的に勝っています。
次のグラフはインデックス投資は勝者のゲームから引用したものですが、長期間になればなるほどアクティブ運用がインデックス投資に勝つ可能性が下がっていく事がわかります。
長期投資ではインデックス投資がベターということです。

市場平均のリターンといったら大したことないと思うかもしれませんが、それは間違いです。
これもインデックス投資は勝者のゲームから引用したものですが、米国株の指数であるS&P500に投資した場合、1926年に投資した1万ドルは2017年が始まるまでに170万ドル以上になっています。さらに、配当を再投資した場合は5,910万ドルにもなるのです。

あまりにも長期すぎて実感がわかない方もいるかもしれません。もう少し短い期間で見ていってもリターンは大きいです。
過去5年間の年間平均リターンは約14%、過去10年間での年間平均リターンは約12%、過去20年間でも年間平均リターンは約7%もあります。
30年前の1987年に100万円をS&P500対象商品に投資していれば30年後の2017年には10倍以上の1,000万円以上になっているのです。
どんなインデックスファンドを購入すべきか
インデックスファンドにも投資対象が色々あります。
日経平均に連動するものや米国のNYダウに連動するものなどがありますが、一番のおすすめはS&P500に連動するものです。過去の歴史で右肩上がりであることは証明されています。
S&P500は米国の主要500社の株価を基に算出されていますので分散もされていますし、米国企業は世界中でビジネスをしていますので新興国の利益も取り込む事ができます。
日本の日経平均などはいまだにバブル期の最高値を更新できていませんし少子高齢化が進んでいきますので、長期的にも成長できない可能性が高くおすすめしません。
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