日本でキャッシュレスが進まないのは、遅れているのではなくて進んでいたからでは?

政府は、今回の消費税の増税に合わせてクレジットカードなどキャッシュレスで決済した消費者に対して、増税分の2%をポイント還元するなどとわけのわからない愚策が検討されています。

消費増税で冷え込む景気対策と、これをきっかけにキャッシュレスが進まない日本のキャッシュレス比率をもう少し高めたい意向のようです。

日本でキャッシュレスが進まないのは世界に遅れているという議論が多いですが、私はこれは実は日本が進んでいたから現金払いが多いのではないかと考えています。

キャッシュレス決済の各国との比較と日本の比率

キャッシュレス決済の正確な定義は存在しませんが、現金を使わない支払手段であるクレジットカード、デビットカード、電子マネー、モバイルウォレットなどをキャッシュレス決済と定義します。

 

経済産業省の資料から一部グラフを引用しました。

グラフ引用先 キャッシュレス・ビジョン(経済産業省)

各国のキャッシュレス比率を見ると、日本のキャッシュレス比率は20%程で、各国に比べてかなり低い割合です。

欧米などの先進国がキャッシュレス比率が高いのはイメージ通りですが、韓国で約9割もあるのは驚きです。インドでも約4割と日本の倍の比率があります。

一方、先進国の一つであるドイツは日本以上にキャッシュレス決済が進んでいないのがわかります。

これらのことから一つ考えられる仮説は、ドイツや日本は遅れているというのではなく、治安が良く現金に信頼があるから現金を利用するのではないだろうか?あえてキャッシュレスにする必要性が低いのではないか?という事です。

治安が悪く偽札をつかまされる可能性の高い国などは、従業員が売上を抜いたり盗難や強盗にあったり偽札をつかむリスクなどを考えたら手数料を支払ってでもキャッシュレス決済をした方が店舗にとって有利になるインセンティブが働くのでキャッシュレス化が進んでいったが、日本やドイツでは店舗側にキャッシュレス化にするメリットがないのでキャッシュレス化が進まないのです。

 

こちらは、日本のキャッシュレス支払額の比率の表です。年々増加しているのですが、増加ペースはとてもゆるやかです。

近年、電子マネーの決済比率が高くなってきているのも特徴です。

 

クレジットカード決済への対応と未対応の理由

次は業種ごとのクレジットカード決済の比率とクレジットカードに未対応な理由を見ていきましょう。

グラフ引用先 観光地におけるキャッシュレス決済の普及(経済産業省)

観光スポットでクレジットカード対応していない比率が高いです。

飲食業では専門料理店とそれ以外で対応に大きな差があります。客単価の高いと考えられる専門料理店ではクレジットカード対応の比率は高いですが、客単価の低いと考えられる食堂、麺類、喫茶店などの飲食業ではクレジットカード対応の比率は低いです。

旅館業でもホテルのような大手とそれ以外の旅館業とで大きな差があります。

やはり大手企業では導入している比率が高いが個人商店や小規模の店舗がクレジットカード決済を導入している比率は低いという事です。

 

 

次に、クレジットカードが未対応にしている理由が次のとおりです。

手数料が高いという事が一番で、次に導入によるメリットが感じられない事が次に続きます。

 

消費者がクレジットカードで支払いたいと思っても店舗で導入していなければキャッシュレスは進みません。しかし、現状では店舗側にキャッシュレスにするメリットはほとんどないです。

仮に全額キャッシュレスになるのであれば、現金計算など全く不要になり盗難や紛失のリスクもゼロになるのですが、中途半端に一部だけキャッシュレスになると逆に手間とコストが増えるだけで全くメリットは感じられません。

現状、クレジットカードや電子マネーで決済可としている店舗は、キャッシュレスに対応しないと客が逃げるから仕方なくしているといった状況でしょう。

 

まとめ

日本は治安もよく、現金の信用があり、ATMが銀行だけでなくコンビニにもありいつでもどこでも引き出すことができます。その現金を利用するのが一番合理的だったのです。

しかし、これからは、キャッシュレス化がすすんだ方が取引が把握できる、脱税や裏金などが難しくなるなど社会全体としてのメリットの方が大きいと思います。

ですが、現状では店舗側にキャッシュレス対応にするメリットがなさすぎます。政府が本気でキャッシュレス化を進めたいのであれば、店舗側にメリットが出るような方法を考えるべきです。だからといってカード会社の手数料が高すぎる、下げろというのは乱暴です。

携帯電話の料金を下げると言った時も同じように感じましたが、あまりに政府から企業への口出しがひどいと日本が社会主義のようになってしまします。

政府はあくまで自由競争させるようなルールを整備するのが仕事で、企業の値付けに口出しするのはおかしいです。

私個人的は出来るだけキャッシュレス決済をしています。大手のスーパーや飲食店などでは出来るだけカードか電子マネーで支払います。小銭が増えるのが鬱陶しいのとクレジットカードのポイントも馬鹿にならない程度の大きな金額になる為です。しかし、個人の飲食店などでは対応していないところも多く現金払いになってしまいます。

キャッスレス化すると支出もすべて後から確認できますし個人的にはとても楽です。

まだ現金が主流の人は一度キャッシュレス化を試してみてはいかがでしょうか?クレジットカードは怖いという人は良く考えてみて下さい。現金の方が盗難紛失強盗のリスクが高いと思いますよ。使い過ぎが怖いという人は、現金の方がいいかもしれませんね。

 

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