JT(日本たばこ産業)から配当金を受け取りましたが、タバコ事業の未来は?

近年、タバコを吸っている人の風当たりは強くなってきました。増税も頻繁に行われており、公共スペースではほとんどの場所が禁煙になりつつあります。

そんな中で先日JTから中間配当金を税引前で22,500円(300株×75円)受け取ったのですが、JTの銘柄分析とタバコ産業の未来について考えていきます。

JT(日本たばこ産業)の業績

売上収益

(JT 業績・財務ハイライトより引用)

営業利益

(JT 業績・財務ハイライトより引用)
売上の内訳は海外たばこ事業が約58%、国内たばこ事業が約30%、その他の事業が約12%です。営業利益の内訳は海外たばこ事業が約58%、国内たばこ事業が約38%、その他の事業が約4%です。
たばこ事業以外の事業にも参入していますが、あまり利益は出ておりません。飲料事業も撤退しましたし、ブランド力のあるタバコ事業に集中して利益を出していくという方針なのでしょうか。
売上の約26%が営業利益というのはもの凄く利益率が高いですね。国内たばこ事業にあってはなんと34%の営業利益率です。粗利益率の間違いかなと思うほどの素晴らしい利益率です。利益率だけでなく営業利益の金額も5,611億円ととてつもない額です。

JT(日本たばこ産業)の株主還元

1株当たり配当金
(JT 業績・財務ハイライトより引用)

配当性向(連結)

(JT 業績・財務ハイライトより引用)

JTは株主還元に積極的です。配当は14年連続増配中と伸びていますし、2018年度の配当額は1株当たり150円を予定しておりますので今後も増配が期待できます。先日受取った中間配当金は1株当たり75円でした。

配当性向は年々増加していますが、これだけ成熟している企業ですので、新たな事業に投資して失敗するのであれば株主に還元した方がよいとも考えられます。キャッシュフローにも問題ありませんし、M&Aに資金を使うのであれば配当をもっと増やしてという考え方もあるのかもしれません。

 

タバコ産業の未来

たばこ産業の未来についてほとんどの人が悲観的なため、JTの株価も低迷しているのでしょう。

2018年9月4日の終値は2,920円、予測配当利回りは5.13%もあります。5%以上もの配当利回りがあって倒産の可能性は考えにく企業の株が買われないという事からも想像できます。

実際に日本では喫煙者の割合が減少し続けていますのタバコ事業として斜陽産業と感じる人が少なくないのかもしれません。

性別・年代別喫煙率の推移

(公益財団法人 健康・体力づくり事業財団の成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)より引用)

このグラフを見ると女性の喫煙率はさほど変わっていなのがわかります。男性は昭和40年は8割近くの人が喫煙者だったのですが、今は年齢によって異なりますが3割ほどが喫煙者と大きく喫煙者の割合が減少しています。

実際に、たばこ産業は今後成長する事は厳しいと考えられますが、企業の成長と株主リターンはあまり関係ないと言われています。むしろ大切なのは期待リターンと実質リターンの差です。期待リターンが低ければその分株価に織り込まれて株価が下がっていますので、実質リターンが低くでも期待リターンより上回れば株主リターンは良くなります。

逆に成長産業と言われている産業は将来の成長期待分も株価に織り込まれていますので、実質リターンが高くても期待リターンに届かなければ株主リターンは悪くなります。

この考え方を簡単な表に考え方をまとめると下記のようになります。実質リターンが成長産業の半分であっても期待リターンが低ければ株主リターンは斜陽産業の方が大きくなります。

期待リターン 実質リターン 株主リターン
斜陽産業 10 30 20
成長産業 50 60 10

実際20世紀後半のアメリカでは、たばこ産業は巨額な賠償金の支払判決が続き、規制強化や喫煙人口の減少により売上が落ち込んでおり、未来に悲観的な産業との事で株価がとても下がっていました。その当時は期待リターンがものすごく低かったのです。そして、その時にリスクを負って投資をした人は市場平均を超えるリターンを得る事ができたのです。

だからといってこの先もタバコ産業が利益を出し続けるかどうかはわかりませんが、タバコ産業は新規参入がほとんど出来ない参入障壁の高い産業であるため、競合が少なく値上げはほぼ自由にできるというのは大きな強みです。

タバコ嫌いな人がタバコ会社の応援をしたくないといってタバコ株を嫌う事は自然な事だと思います。私はタバコは10年程前にやめまして今は嫌煙家になりましたが、JTについては優良企業と思いますので、今くらいの数(300株)であれば保有し続けようと思います。

しかし、私の保有銘柄で含み損が一番大きいのがJT株です。私の保有株はほとんど含み益なのですが、保有株のページを開くとJT株のところの赤字の金額が大きく少し寂しくなります。

これを読むとアメリカ株を購入したくなります。

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